プロフィール/市田 儀一郎(いちだ ぎいちろう)
昭和32~34年西ドイツ、ミュンヘン国立音楽大学に留学。F.ヴューラー教授に師事。帰国後母校武蔵野音楽大学に在職の傍ら、活発な演奏活動を行う。バッハの音楽に心惹かれ、クラヴィーア作品の研究に没頭し、その所産としてライフワークともいうべき三部作「平均律クラヴィーア第I集」43年、「インヴェンションとシンフォニア」46年、「平均律クラヴィーア第II集」58年を相次いで音楽之友社より出版。いずれも綿密なアナリーゼを基盤とした「演奏と解釈」についての論考で、現在では音楽学生はもちろん、専門家にも大好評を受け、出版以来陰のベストセラーとして広く利用されている。
ここ数年来はもっぱらバッハのクラヴィーア音楽の解釈や演奏法に関しての公開講座やレッスンで全国的に活躍。お茶の水女子大学、大阪音楽大学、大阪芸術大学、作陽音楽大学、名古屋芸術大学、神戸女学院大学、エリザベート音楽大学、島根大学など全国の音楽大学や音楽高校から特別講座に招かれるなど幅広く活動している。1984年4月全国規模の「日本ピアノ教育連盟」の設立委員の一人として参加し、教育指導面に力を注いでいる。また、武蔵野音楽大学教授を経て信州大学教授として幾多の俊才を輩出している。最近では長年に亘る演奏や指導体験をもとに、物理的な演奏装置(楽器のメカニズム)と身体的な演奏装置(腕や手、指)とをからませたごく自然な音楽表現に適した奏法を提唱し、それを「タッチ、このすばらしい手」と言うタイトルで全音楽譜出版社から出版している。現在、平成音楽大学教授。
【参考出版物】全音楽譜出版社刊
バッハ:インヴェンションとシンフォニア[市田編] (市田儀一郎 校訂・解説) |
(定価1,890円(税込)[105080]) |
バッハ:平均律クラヴィーア曲集1[市田編] (市田儀一郎 編・解説) |
(定価3,150円(税込)[105081]) |
バッハ:クラヴィーア小曲集 (市田儀一郎 編・解説) |
(定価1,470円(税込)[105090]) |
バッハ:六つのフランス組曲 (市田儀一郎 校訂・解説) |
(定価1,680円(税込)[105095]) |
バッハ:六つのパルティータ (市田儀一郎 編・解説) |
(定価2,520円(税込)[106002]) |